2017-05

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ブルックナー:交響曲第4番、カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 クラシック音楽を聴く楽しみの一つとして、同じ曲をいろいろな演奏で聴き比べられる、ということがある。とはいえ、残念ながら、僕の耳では、演奏家による違いがはっきりとわかることのほうが少ない、というのが正直なところだ。しかし、ごくたまに、一聴して明らかに他と違う際立って素晴らしい演奏に出会えることがある。これぞ至福の時だ。たとえば、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第4番と第6番、イル・ジョルダーニョ・アルモニコによるJ.S.バッハのブランデンブルク協奏曲全曲、モザイク四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲などがそうだった。このような機会は決して多くない。うれしいことに、この短いリストに最近一つ新たな演奏が加わった。それが、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるブルックナーの交響曲第4番だ。
 何よりもオーケストラの音色が素晴らしい。特に金管楽器群が抜群の音を楽しませてくれる。靄に包まれた深い森の朝を想わせる曲頭のホルン・ソロ、そして、同じホルンでも、ユニゾンで演奏される箇所では、音を割った強奏はまるで音の太い柱のように堂々と力強い響きとなる。トランペットも、よく通る高音部はどこまでも軽快だし、合奏での柔らかい響きは絹のような滑らかさと艶がある。
 音色の他にも、この演奏は、全体として、どっしりとした落着きとスケールの大きさを感じさせる、という魅力がある。よく言われることだが、この曲は、眼前にせまる険しい山々、深い森の中の小途、高山植物の咲く高原、澄んだ空気、突然広がる雲と驟雨まじりの冷たい風、など山岳トレイルを行く時の光景を思い起こさせる。そのような曲想を際立たせてくれる演奏だ。
 素晴らしい演奏に出会った時にはいつもそうだが、しばらくは、この演奏の一部が、いつも頭のどこかで鳴っているような状態が続きそうだ。1973年11月録音。
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コメント

あこがれのLP

らどさん、
ベーム、ウィーン・フィルのロマンティックのLPは、発売された当初から話題を呼びましたよね。僕がまだ中学生のころで、新譜2枚組みのこのLPは高値の花で、垂涎の的でした。是非、お言葉に甘えて、真空管アンプでのLP再生を聴かせてください。
ブランデンブルグ協奏曲は、僕の大好きな曲の一つで、CDも複数持っています。古楽器の音色がすきですが、リヒター先生もいいですよね。

申し訳ありません、書き忘れました。ブランデンブルグ協奏曲はカール・リヒター指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団のレコードがあります。
私はリヒター大先生のオルガン、チェンバロ演奏に深い感銘を覚えます。バッハのスペシャリストとして活躍されたリヒター先生です。

NYCマラソンに向け練習に励んでいる内之助さん、こんばんは!
今回はブルックナーの「ロマンティック」ですね。主人がカール・ベーム指揮、ウイーンフィルのCDではなく”レコード”を持っているとのことです。
先日、仕事で日本に行った折、京都の実家に立ち寄り、大昔!学生時代に制作した真空管のアンプを持ち帰ってきました!!オープンリールも健在で修理が必要らしいですが、何と修理してくれるところがあるそうで、近い将来再生が可能になるでしょう。
マラソンが終わり一段落したら、どうか我が家の真空管アンプでのクラシック演奏を楽しんで下さい。
アナログ派の三本家では、ふる~~~いレコードを大切に保存、日常的に楽しんで鑑賞しております。ぜひお越し下さい!

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ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ語:''Wiener Philharmoniker''(ヴィーナー・フィルハーモニカー)。ドイツ語の原音から「ヴィーン~」とも→ ヴ(Vの日本語表記)参照)は、オーストリアのオーケストラで、世界でも最も有

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プロフィール

内之助

Author:内之助
マラソンは、2008年12月のホノルル・マラソンをもって、全米全州(50州+DC)でフル・マラソンを夫婦で完走。今は、トレイルでのウルトラ・マラソンを楽しんでいる。
音楽は、中学校1年生の時に、FMで偶然耳にしたモーツァルトの喜遊曲がきっかけでクラシックにのめり込む。
読書は、ノンフィクション中心に、同じ著者のものをまとめて読む傾向あり。小林秀雄、吉田秀和、カール・ヒルティ、スティーヴン・ジェイ・グールド、内田樹、茂木健一郎など。
仕事はサラリーマン。1995年以来ニューヨーク市郊外在住。

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