2007-11

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図書館を活用してクラシック音楽を楽しむ

 クラシック音楽は、曲目数がやたらに多い(なにしろ400年もの歴史がある)上に、ほとんどの曲目について複数の演奏家による録音があることから、CDの種類は膨大な数に上る。そして、今までに聴いたことのない曲を聴いてみたり、同じ曲をいろいろな演奏で聴き比べたりできるのが、クラシック音楽の大きな楽しみだ。そのためには当然多くのCDを聴く必要があるが、僕のようなアマチュアの愛好家としては、当然、経済的な制約からある程度この楽しみを断念しなければならない。ここで頼りになるのが図書館だ。
 ニューヨーク公共図書館New York Public Library。主としてニューヨーク市が資金を拠出して運営される非営利組織で、ニューヨーク州内に在住、通学、勤務していれば無料で利用できる。ニューヨーク市内に87箇所もの支所があり、僕の職場の隣にもひとつある。
 何よりもありがたいのは、この図書館のウェブ・サイトが充実していることだ。聴いてみたいCDを曲名、作曲家、演奏家などによって検索し、見つかったら即ウェブ・サイトから予約でき、そのCDが届いたら電子メールで知らせてくれる、というサービスだ。しかも、全ての支所の保有CDが横断的に貸し出し対象となっているので、選択の幅は広い。この図書館が何枚ぐらいのクラシック音楽のCDを所蔵しているのかは不明だが、これまでにのべ200枚近く借りていても、まだ聴いてみたいCDが尽きないことからすれば、十分な数のコレクションだといえる。定評のある演奏からマニアックな曲目まで、品揃えは豊富だ。
 先日ブルックナーの交響曲第4番のことを書いたが、実はこのCDも図書館から借りて聴いたものだ。また、最近、ロシア音楽に詳しい知人のウェブ・サイトで紹介されている数々の未知の曲を図書館を利用して楽しんでいる。クラシック音楽に限らず、ポピュラー音楽やジャズのCDも多数保有しているようなので、ニューヨーク近郊の音楽好きの方は一度利用されてみては如何?ニューヨーク公共図書館のウェブ・サイトはこちらです。http://www.nypl.org/branch/
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ニューヨーク・シティー・マラソン

 きのう11月4日日曜日は、僕の11回目のニューヨーク・シティー・マラソンだった。3時間15分切りの自己ベストを狙って走ったものの、20マイル(32キロ)地点で急に痛み始めた両太もも前部の筋肉が間もなく痙攣を起こし、大幅ペースダウン、ゴール手前800メートル辺りからは痙攣が悪化して歩くことも困難となり、ほうほうの体でゴール、結果は3時間32分41秒に終わった。
 タイムを狙ったレースで目標達成できなかったのだから完全な失敗レースだったが、へとへとになるまで全力を出し切ったという点で、満足感は大きい。そんなことで満足するから目標達成できないのだ、という声が聞こえそうだ。しかし、このような満足感も、いろいろある「走る楽しみ」の中の一つなのだ。自己ベストを目指して練習を積み、当日のコンディションを整えて、目標のペースで走り始める。1マイルごとのラップを取りながらペースを維持すべく気をつけて走る。タイムを気にせずに走るときには味わえない緊張感がある。結局、目標のペースでは20マイルまでしか走れなかったのだが、それは自分の実力がそこまでだった、というだけのことで、今の時点での実力を出し切ることができたという満足感がそこにはある。ランニングのいろいろな楽しみ方の中の一つ、真剣に走る、という楽しみ方を堪能することができた。
 ニューヨーク・シティー・マラソンの楽しさは、もちろんこれだけではない。一番大きいのは、なんといっても市民たちの応援とサポートだ。42.195キロのコース沿道のほとんどが、総数2百万人もの人々の声援で埋め尽くされ、多くのボランティアたちが給水所や救急テントでランナーたちに心のこもった支援をしてくれる。ひたすら感謝。どんな走り方をするにしても、このありがたさは変わらないだろう。
 もう一つの楽しさは、走友たちの活躍を見ること。地元のマラソンだけに、多くの知人・友人たちがこのレースに参加する。怪我で完走だけを目指す人、自己ベストを狙う人、家族や友人と共走する人、日本から来て時差と戦いながら走る人など。それぞれに、結果はどうだったか、素晴らしいランニングができただろうかが気にかかる。うまく、目標どおりに走れたようだと、自分のことのようにうれしい。
 さて、自分のことに戻ろう。次回、真剣に走るレースは、おそらく来年4月のボストン・マラソンになるだろう。過去2回出場したが、どちらも目標ペースを達成できなかった。今度こそ、練習を積んで、自己ベストを達成したいものだ。

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プロフィール

内之助

Author:内之助
マラソンは、2008年12月のホノルル・マラソンをもって、全米全州(50州+DC)でフル・マラソンを夫婦で完走。今は、トレイルでのウルトラ・マラソンを楽しんでいる。
音楽は、中学校1年生の時に、FMで偶然耳にしたモーツァルトの喜遊曲がきっかけでクラシックにのめり込む。
読書は、ノンフィクション中心に、同じ著者のものをまとめて読む傾向あり。小林秀雄、吉田秀和、カール・ヒルティ、スティーヴン・ジェイ・グールド、内田樹、茂木健一郎など。
仕事はサラリーマン。1995年以来ニューヨーク市郊外在住。

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