2017-10

イロコイズ・ピーク - ニューヨーク州アディロンダック山地

イロコイズ・ピーク Iroquois Peak 4,843フィート(1,476メートル) - ニューヨーク州アディロンダック山地
2017年9月17日(日曜日)
トレイルヘッドスタート 午前7時41分 気温華氏53度(摂氏11.7度)
往復9.4マイル(15キロメートル)
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アメリカン・インディアンの部族名をその名にもつイロコイズ・ピークは、アディロンダック山地では8番目に高い。アルゴンキン・ピークAlgonquin Peak (5,115フィート、1,559メートル)やライト・ピークWright Peak (4,587フィート、1,398メートル)などを含むマッキンタイア山系MacIntyre Rangeに属する。

朝2時に起床、3時少し前に出発、マフィンと缶コーヒーの朝食を摂りながら運転して、7時30分ごろトレイルヘッドのアディロンダックロッジに到着する。人気の高いトレイルヘッドだけあって、駐車スペースはすでに残りわずかとなっていた。
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-すでにほとんど満杯のアディロンダック・ロッジ駐車場-

7時41分にトレイルヘッドをスタート。
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-入山登録簿に記入してスタート-

比較的平坦なトレイルを1マイルほど行くと、分岐点がある。今日のコースは、ここから右に折れて、まずアルゴンキン・ピーク(2011年に登頂済み)を登り、その先にあるイロコイズ・ピークへ至り、来た道を戻る、というもので、アディロンダック第二の高峰アルゴンキン・ピーク(標高1,559メートル)を、行き帰り2度登ることになる、かなり厳しいルートだ。アルゴンキン・ピークまでは、標識にあるように、3マイルで3000フィート近く上るという急登だ。
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-「Algonquin Peak (ascent 2,992') 3.0」との表示が急登を予期させる-

しかも、北向きの斜面なので、日当たりが悪く、トレイル上、岩の多くが苔むしていて滑りやすい。
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-木の根っこは、下る時に滑りやすく苦労する-

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-トレイルの所々に露出する岩盤を上る-

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-路面の岩は、湿って苔むして滑りやすい-

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-巨大な岩の露頭をよじ登る-

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-アルゴンキン・ピークが姿を現す。かなり上ってきた-

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-紅葉が早くも進んでいる-

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-いかにも滑りそうな岩が続く-

標高5,000フィート(1,524メートル)を超えるアルゴンキン・ピーク頂上までのルートの終盤は、森林限界を超えた岩場となる。
そのおかげで、見晴らしの良い区間が長く続く。傾斜はきついが、今日のようによく晴れた日にはうってつけのルートだ。
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-周りの木々も少しずつ減り、遠くの景色が見え始める。尖った山はホワイトフェイス・マウンテン-

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-ここからAlpine Plant zoneとの標識-

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-森林限界を越えて岩場を上る-

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-アルゴンキン・ピーク頂上近くの岩肌を上る-

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-ケルンと、高山植物を傷つけないための小石を使った境界線-

出発後、約2時間30分でアルゴンキン・ピーク頂上に着き、しばし絶景を楽しむ。
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-アルゴンキン・ピーク頂上の三角点-

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-北方向。右端にレイクプラシッドの町越しに、尖った形のホワイトフェイス・マウンテンが見える-

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-北東方向-

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-東方向-

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-南東方向。やや右手の高い山が、ニューヨーク州最高峰のマウント・マーシー(1,629メートル)-

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-南方向-

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-南西方向-

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-西方向。左手手前に今日の目的地イロコイズ・ピークが見える-

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-北西方向-

目指すイロコイズ・ピークは、ここから1.1マイル(1.8キロメートル)先、手前のバウンダリー・ピークの奥に見える。
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-左手手前の縦に並んだ二つのコブの奥がイロコイズ・ピーク-

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-アルゴンキン・ピークから少し下った鞍部から見たイロコイズ・ピーク-

アルゴンキン・ピークから一旦下って、5年前に苦労して下ったコールデン湖までのルートとの分岐点から0.7マイル先のイロコイズ・ピークを目指す。ここから先、トレイルは細くなるが、以前はぬかるみが酷かったらしい箇所には、小まめに板橋が設置されており非常に助かる。
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-ここを右に行く。この先は正式なトレイルではなく、道幅は細くなる。左へ行くとコールデン湖までの急な下りとなる-

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-一つ目のコブ、バウンダリー・ピークから見るイロコイズ・ピーク-

イロコイズ・ピークの頂上直前は、かなりテクニカルな岩登りとなるが、探せば迂回路もあり、それほど危ない思いをせずに登ることができた。
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-行く手を遮る岩塊。ここは何とか登れた-

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-別の岩。よじ登れそうで登れず、右から迂回-

出発して約3時間で、今日の目的地イロコイズ・ピーク頂上に到着。頂上は森林限界を超えており、アルゴンキン・ピークに勝るとも劣らない360度の絶景を楽しむことができた。
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-頂上少し先の崖っぷちから南方向を見る-

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-イロコイズ・ピーク頂上にて-

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-同上-

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-イロコイズ・ピークから北方向。尖ったホワイトフェイス・マウンテン(1,483メートル)がやや右手に見える-

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-北東方向。先ほど登ったアルゴンキン・ピーク-

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-東方向。手前の幾筋かの崖は先月8月20日に登ったマウント・コールデン、その奥にマウント・マーシー-

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-南東方向。下方にコールデン湖が光る-

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-南方向-

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-南西方向-

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-西方向-

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-北西方向-

復路は、森林限界までは眼下に広がる景色が素晴らしかったが、その後は苔むして滑りやすい岩に苦労しながら慎重に下りたために、イロコイズ・ピークから3時間と、上りと変わらない時間がかかった。
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-アルゴンキン・ピークを上り返す-

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-同上-

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-アルゴンキン・ピークから見たマウント・コールデンとその奥のマウント・マーシー-

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-帰路の絶景。ホワイトフェイス・マウンテンとレイクプラシッド-

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-アディロンダックでは早くも紅葉がかなり進んでいた-

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-ホワイトフェイス・マウンテンが正面奥に、右手間近にライト・ピークを見ながら下る-

全行程6時間、トレイルヘッドに午後1時20分無事到着した。
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ラ・プラタ ピーク La Plata Peak 2017年8月1日(2017年コロラドの旅4日目)

2日間の高地馴化を経て、2017年8月1日火曜日、いよいよフォーティナーズ(コロラド州にある標高14,000フィート(4,267メートル)以上の山々の総称)の一つ、ラ・プラタ ピークLa Plata Peak(標高14,336フィート、4,370メートル)に挑戦することにした。

午前2時に起床、4時に宿を出る。今回のトレイルヘッドは、幹線道路の一つコロラド州道82号線沿いにある。多くのフォーティナーズのトレイルヘッドは、荒れた山道の奥にあり、スタート地点に立つまでが一苦労、ということがしばしばだ。ところが、今回のトレイルヘッドは、極めてアクセスが簡単なのでありがたい。宿からクルマで40分ほど、5時前にはトレイルヘッドに到着する。

日の出までにはまだ一時間ほどあるので、ヘッドランプをつけて、5時17分に出発する。気温は華氏43度(摂氏6度)、風はほとんど無い。はじめの500メートルほどは、未舗装の車道を行く。ヘッドランプの灯りだけを頼りに、左手にあるはずのトレイルへの入り口を見落とさないように慎重に進み、無事トレイルを見つける。

–トレイルへの入り口–

しばらくは、比較的平坦な林間を3キロメートルほど行く。6時ごろから徐々に明るくなる。
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–薄明るくなってきた。林と林の間のやや開けた場所を行く–

トレイルヘッドから約2マイル(3.2キロメートル)きたあたりから、傾斜が急になってくる。
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–ここが、この先、延々と続くきつい上りの始まりだった–

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–6時25分、U字谷の奥の山の頂上部に朝日が当たり始める–

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–ガレ場のつづら折りをひたすら上る–

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–一息入れて景色を眺める–

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–ここを上ってきた–

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–ガレ場を行く。一旦やや緩やかになる–

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–コロラド州花コロラド・コロンバイン–

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–再び急斜面が始まる–

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–中央奥に目指すラ・プラタ頂上がわずかに見える–

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–傾斜はさらに急になってくる–

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–急な上りをひたすら上る。北西斜面なので、朝日はまだ当たらない–

出発後、2時間18分、ようやく頂上につながる尾根に着く。この地点で標高12,750フィート(3,886メートル)、すでに富士山の高さを超えているが、実はここからがこの登山の本当の正念場だ。頂上まで1.25マイル(約2キロメートル)で1,600フィート(約500メートル)上る。しかも、尾根上にはbuttressと呼ばれるコブ状の小山がいくつかあり、その都度、鋭利な岩がゴロゴロする足場の悪いルートを伝って迂回して行かなくてはならない。
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–尾根に着く。手前右手から登って来た–

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–buttress の一つ。右手から迂回する–

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–標高13,500フィート(4,115メートル)地点。ここからさらに800フィート(約250メートル)上る–

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-朝日をバックライトにして黒い壁のように連なる尾根Ellingwood Ridgeが進行方向左手に見える–

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–さらに別のbuttressを回り込んで上る。まだ先は長い–

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–岩が多くなり、足場がさらに悪くなる–

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–まだ陽が当たらず寒い–

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–こんな高地のガレ場にも高山植物が–

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–ガレ場をさらに上る–

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–頂上はまだかなり上だ–

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–雪渓脇の急斜面–

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–頂上が見えるが、まだだいぶ上だ–

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–これは、「だまし」(false peak)。頂上はこの左手にあった–

出発して3時間40分、ついに標高4,370メートルのラ・プラタピーク山頂に着いた。頂上は無風晴天、360度の絶景。これまで経験したほかのフォーティナーズ山頂は、強風と寒さ、それに酸素が少ないことへの恐れも相まって、そそくさと降りてきたことが多かったが、今回は例外的に居心地が良く、ゆっくりと30分ほど過ごした。居合わせた数名のハイカー達も、三々五々、くつろいでいた。
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–ラ・プラタ頂上–

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–北東方向。右奥がTwin Lakes、左奥がたぶんコロラド最高峰のMt. Elbert、左手手前が上る時見えたEllingwood Ridge–

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–北西方向、今来たトレイルを見下ろす–

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–南西方向–

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–この青空!–

頂上からの眺望を堪能して、午前9時30分に下山を始める。帰りは、上ってきたトレイルをそのまま戻るだけだが、眼前に広がる絶景を楽しみながら軽快に下って行けるし、下るにつれて酸素濃度も増していき息苦しさも和らいでいく。下りこそが、コロラド登山ならではの醍醐味だ。
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–帰路につく–

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–頂上近くの乾いた場所に生育する多肉植物の一種–

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–尾根からの景色–

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–階段まで付いていて整備が行き届いている–

下りの終盤、トレイルヘッドまであと1.5キロメートルほどのところでちょっとしたサプライズがあった。出発してまもなくこの橋を渡った時には、まだ暗かったので周りの様子はわからず、ただ沢の流れる音だけだが聞こえていたので、よくあるクリーク上の橋としか思っていなかった。ところが、帰りに見ると、橋は数メートル以上の深さに細長くえぐりとられたような急流の上に架かっていた。しかも、沢全体が黄色い岸壁でできている。
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–凄まじい急流に橋が架かっていた–

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–同上–

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–程なくトレイルへの入り口に到着–

トレイルの入り口から約400メートル車道を歩いてトレイルヘッドに帰還した。往復9.25マイル(14.9キロメートル)、上りの累積4,500フィート(1,219メートル)のラ・プラタピーク北西尾根ルートを、7時間ちょうどで無事完了できた。

マルーン・レイクからバックスキン峠往復 (Maroon Lake - Buckskin Pass) 2017年7月31日 (2017年コロラドの旅 3日目)

2017年コロラドの旅3日目、高地順化二日目として標高12,733フィート(3,881メートル)のバックスキン峠へのハイキングに出かけた。標高9,582フィート(2,921メートル)のトレイルヘッドから往復11.2マイル(18.0キロメートル)、累積標高差4,128フィート(1,258メートル)、6時間弱の、大変風光明媚なハイキングコースだった。

宿を朝5時に出発し、2時間ほどのドライブで7時前にトレイルヘッドの駐車場に到着した。この駐車場は、規制により午前8時以降は入れなくなる。抜けるような青空の下、7時31分にトレイルヘッドを出発。
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-ここはコロラドでも最も人気の高いトレイルの一つだ-

トレイルに入ってすぐ、マルーンベルズの山々が行く手にそびえる。いきなり感動的な眺めに嘆息する。
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-右がマルーンベルズの山々、左がピラミッドピーク、ともにフォーティナーズに含まれるが登頂は極めて難しい-

すぐに、マルーン湖に出る。湖面にマルーンベルズが映る。
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-マルーン湖越しにマルーンベルズを望む-

今日のコースは、マルーン・スノーマストレイルをバックスキン峠までの往復の帰りに、二つの湖、マルーン湖とクレーター湖に寄る、というものだ。
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-途中1.4マイル(2.3キロメートル)地点にクレーター湖がある-

クレーター湖までは比較的平坦だが、そこを超えると傾斜が急になる。マルーンベルズの絶壁が少しずつ近くなってくる。
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-フォーティナーズの中でも最も登頂が難しいと言われるマルーンベルズの2峰-

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-高度を上げるとともに徐々にマルーンベルズが近づいてくる-

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-さらに近づくとともに、次第に岩壁が迫力を増す-

標高11,000フィート(3,353メートル)辺りで、傾斜は一旦やや緩やかとなり、針葉樹林の林を抜け、クリーク沿いの草原に至る。
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-平坦な林を抜ける-

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-コロラド州の州花コロラド・コロンバイン(セイヨウオダマキ)はクリーク沿いによく見られる-

クリークを左に見ながら緩斜面を進んでいたが、いつの間にかコースを外れてしまい、雪渓の手前で気づく。幸い、100メートルほど戻ったところで、トレイルがクリークを渡っていたことがわかり、大きなロスとはならなかった。
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-コースから外れる-

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-クリークを渡るこの道が正しいコースだった-

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-水辺には動植物がよく見られる-

森林限界を越え、ついに、目的地のバックスキン峠が遙か先に見えてくる。ここから傾斜が次第に急になってくる。
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-写真中央の上方遠方に白く雪が残っている所がバックスキン峠-

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-標高11,500フィート(3,505メートル)付近、クリークの最上流部を渡る-

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-バックスキン峠の残雪に近づくにつれ、斜度は増してくる-

標高11,800フィート(3,597メートル)付近の、ウィロー峠へのトレイルとの分岐点を左に折れたところで、傾斜は一旦やや緩やかになる。ただ、ここから峠までは、さらに約1,000フィート(約300メートル)近くも上らなければならない。
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-分岐点を左に。バックスキン峠は、まだずいぶん高いところに見える-

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-バックスキン峠手前の急斜面は壁のように見える-

幸い、トレイルはつづら折りになっているので、斜度はさほどでもないが、標高は富士山頂上と同じくらいあるので、さすがに息が切れる。
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-道端を彩る高山植物たち-

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-来た道を振り返る。高山植物と雪渓と急峻な山々の遠景-

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-バックスキン峠直下の急斜面に切られたつづら折りのトレイル-

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-つづら折りを上る。青空と雲が美しい-

バックスキン峠の残雪上に、マウンテンゴートの親子がいた。この辺りでは、さほど珍しいわけではないのかもしれないが、こうして間近に、しかも親子で現れてくれると、やはりうれしい。
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-バックスキン峠近くで遭ったマウンテンゴートの親子-

トレイルヘッドから約5マイル(約8キロメートル)を2時間51分でバックスキン峠に到着する。頂上は、「峠」という言葉から想像するような強風もなく、360度のパノラマ絶景をゆっくりと堪能できた。この景色こそ、コロラドでの登山の醍醐味だ。
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-峠から南を望む。左手奥がたぶんマルーンベルズ-

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-同上-

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-先ほど遭遇したマウンテンゴートの親子が峠の少し下にいた-

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-峠から北東方向-

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-峠から南方、上ってきたトレイルと、左手奥に(たぶん)マルーンベルズ-

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-峠から東方、こちらから登ってきた-

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-峠から北東方向、山々の遙か上の雲が美しかった-

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-少し下ったところから東方を望む-

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-同じく下り始めたところから南東方向、(たぶん)右奥がマルーンベルズ(4,315m)、左がピラミッド・ピーク(4,273m)-

帰りは来た道を東から南東方向へ下りて行く。このような開けた絶景はコロラドでの登山に典型的な眺望だ。
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-南東方向、正面にそびえるピラミッド・ピークに向かうように下りて行く-

閑話休題。多くのトレイルは、溝状に造られているので、大雨などでトレイルが川のようになると、トレイル上の土砂が流されてひどく荒れてしまう。そこで、下の写真のように、石や丸太などをトレイル上に斜めに埋め込んだ「ウォーター・バー(Water bar)」を造っておくことで、水流をトレイル脇へ逃がすことができ、そこより下のトレイルに水が流れ込むことを最小限に抑える。単純な機構だが、トレイル保全に大きな効果を発揮する。
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-ウォーター・バーの一つ-

南東方向へとひたすらトレイルを下る。この辺りもそうだが、一般的にコロラドの高地の草原上のトレイルは足場が良く、気持ちよく走り下りることができる。このような、眼下に広がる絶景に向かって走り下りることができるのも、コロラドでの登山の醍醐味の一つだ。
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-ピラミッド・ピークが徐々に近くなってくる-

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-クレーター湖ももうすぐ下に見える-

バックスキン峠から3.6マイル(5.8キロメートル)、約2,400フィート(約730メートル)下ったところにあるクレーター湖に着く。
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-クレーター湖越しに、南西方向にマルーンベルズを望む-

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-南東方向にはピラミッド・ピーク-

クレーター湖でマルーンベルズとピラミッド・ピークの眺望を堪能して、次の目的地マルーン湖に向かう。
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-左手、北東方向に険しい山塊を見ながらマルーン湖へと向かう-

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-上空には、もうすでに秋の雲がかかっていた-

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-Picaと呼ばれるリスに似た体長15センチほどの小動物-

30分ほど下ってマルーン湖に到着する。
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-マルーン湖-

終点はすぐそこだが、Scenic Loopがあるということでちょっと寄り道していくことにする。湖に流れ込むクリーク沿いのトレイルを約1キロメートル程遡り戻ってくるというもの。
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-Scenic Loopへ。クリーク沿いのトレイルを、再びマルーンベルズを正面に見ながら上流方向へと遡る-

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-Scenic Loop最上流部の、澄み切った水を湛える池-

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-Scenic Loopをマルーン湖に向かって戻る。水回りは植物が多く茂る-

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-左手に赤っぽい岩から成る険しい山々がそびえる-

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-クリークが急流となってマルーン湖に流れ込む-

マルーン湖は、トレイルヘッドから数分のところにあり、誰でも手軽にマルーンベルズやピラミッド・ピークの絶景を楽しめるという事で人気が高い。
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-マルーン湖端からマルーンベルズを望む-

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-マルーン湖越しのマルーンベルズもこれで見納め-

出発から5時間50分で、無事トレイルヘッドに戻る。これまで経験したコロラドでのハイキングのなかでも最も印象的なものの一つだった。
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-レイルヘッドに到着-

アディロンダック: ゴチックス他五峰

この夏3回目のアディロンダック、今回は長めのハイキングとなるので、前2回のような日帰り強硬日程ではなく、前後泊することにした。なお、今回の宿は、ADK Trail Innの簡易キッチン付2ベッドの部屋で快適だった。

2016年8月27日(土)朝6時出発
16.5マイル(26.5キロ)、8時間28分
今回登った山(Pyramid以外はアディロンダック46名山):
Lower Wolf Jaw (4,175 フィート=1,273 メートル)
Upper Wolf Jaw (4,185 フィート=1,276 メートル)
Armstrong Mtn. (4,400 フィート=1,341 メートル)
Gothics (4,736 フィート=1,444 メートル)
Pyramid Mtn. (46名山に含まれず)
Sawteeth (4,100 フィート=1,250 メートル)

26.5キロは今季最長距離、しかも、アディロンダックで6つの山を縦走となると、トレイルの状態によっては10時間くらいの長丁場になる可能性もある。しかも、今回のコースは人気のルートとあって駐車場が早々に満杯になることも心配だ。そこで、3時半起床、5時15分に宿を出発、6時前にSaint Hubertsの駐車場に着いた時には、すでに10台ほどのクルマが停まっていたが、無事スペースを確保でき、一安心する。

6時ちょうどにスタート、ゴルフ場内の道を1キロ弱通り、トレイルヘッドへ。そこで登録簿に記入して、いざトレイルへ。オーサブルAusable川にかかる橋を西岸へと渡って、しばらくは、川沿いの比較的平坦なトレイルを1.8マイル(2.9キロ)程行く。
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-オーサブルAusable川の西岸へ渡る-

その後、トレイルは傾斜を増し、息が切れてくる。ただ、足場は、いまのところまだ「普通のトレイル」で、その点ではそう悪くない。
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-トレイルは傾斜を増してくる-

次第に足場は、「普通のトレイル」から、「アディロンダックらしいトレイル」つまり、巨岩・岩場登りへと変化し、それにつれて、ペースはグッと落ちてくる。
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-アディロンダック独特の岩場-

出発してから2時間11分、TH(トレイルヘッド)から約4.2マイル(6.8キロ)で今日最初の山、ロウワー・ウルフ・ジョー Lower Wolf Jaw(標高4,175 フィート=1,273 メートル)頂上に到着。ただし、森林限界を超えておらず木々が繁っているので、眺望はあまりよくない。
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-ロウワー・ウルフ・ジョーLower Wolf Jaw頂上-

次の山までは、そこから1.4マイル(2.3キロ)の下りと上りだ。途中やはり岩と格闘しなければならない。たとえばこの岩は、そのまま登るには微妙に高い。試行錯誤の末、二つの巨岩の間の、隙間を行くのがベストルートと判明した。
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-巨岩の隙間を行く-

前の山から約1時間で、二つ目の山アッパー・ウルフ・ジョー Upper Wolf Jaw (標高4,185 フィート=1,276 メートル)に到着。こちらの方の「オオカミのあご」頂上は開けた岩盤なので、眺めは良い。
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-アッパー・ウルフ・ジョーUpper Wolf Jaw頂上からの眺め-

次の山までの途中、岩壁に梯子が設置された箇所があった。これがなければ、ロック・クライミングの技術がなければ先へは行けないだろう。このルートを整備してくれた人たちの配慮に感謝。
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-有難いことに梯子が設けられている-

約1マイル(1.6キロ)、42分で次のアームストロング Armstrong Mtn. (標高4,400 フィート=1,341 メートル)に。今日のメイン、ゴチックス Gothicsが見えた。
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-アームストロングからゴチックス(中央)を望む-

アームストロングから37分、0.8マイル(1.3キロ)で、次のゴチックス(標高4,736 フィート=1,444 メートル)に着く。この山の頂上は、岩盤が長さ200~300メートルほども広がっており、そこから360度の眺望が楽しめた。
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-ゴチックス頂上から西の方向を望む。以前登ったMt. MarcyやMt. Skylightが見えているはずだが、どれか分からない-

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-ゴチックスから南の方向、次に登るピラミッドPyramidを望む-

ゴチックス頂上で10分ほど眺望を堪能して、次のピラミッドPyramidに向かった。
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-ピラミッドの岩肌(前の写真中ほどの「7」の字型の部分)を登る-

28分、0.4マイル(1キロ)でピラミッド山頂へ。途中で遭ったハイカーによれば、ここからの眺望はアディロンダック最高とのことだだったが、確かに素晴らしいものだった。
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-ピラミッドから北方向を望む。右の峰がゴチックス、左がSaddleback Mtn.。岩肌が見事-

次のソーティースSawteethまでは、約1マイル(1.6キロ)の道のりを、一旦下った後、急な登りを行く。
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-ソーティースまでの急な登り-

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-やはりここにも岩盤登りがある-

約1時間でソーティースSawteeth(標高4,100 フィート=1,250 メートル)頂上に到着。これで今日目指した6峰すべてに登頂でき、一安心。ただ、アディロンダックは、下りも急で、滑りやすい岩場も多く気が抜けない。
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-ソーティース頂上から、北方、ピラミッドとその奥左に小さくゴチックスを望む-

今日のコースには、厳しい縦走の後のささやかな「ご褒美」さながらに、二つの美しい滝がある。一つ目は、ソーティースから延々(と感じられる)約2マイル(3.2キロ)下ったところにある、レインボー滝だ。
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-レインボー滝-

もう一つは、オーサブル川まで下った後に、西岸ぞいのトレイルを、壮大な岩壁を見ながら約1マイル(1.6キロ)行ったところにあるビーバー・メドウBeaver Meadow滝だ。
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-オーサブル川西岸-

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-壮大な岩壁(人が小さく見える)を左に見ながら川沿いのトレイルを進む-

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-ビーバー・メドウBeaver Meadow滝-

ここまでで、すでに8時間近く経っており、かなり疲れたので、最後の約2マイル(3.2キロ)は、トレイルから外れて、未舗装道路を行くことにした。一瞬たりとも気を抜けないトレイルから、このような道に出ると、まるでうそのような走りやすさだ。
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-未舗装道路も、トレイルに比べると、まるでハイウェイ並みの気楽さだ-

朝来たゴルフ場内の道を戻り、8時間28分の長丁場を二人とも無事完了できた。宿へ帰ってから飲んだ地ビール「アディロンダックBear Naked Amber Ale」の美味しかったこと。
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-ゴルフ場越しに、ひと月前に登ったジャイアントGiant Mtn.が見えた-

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-無事駐車場に帰着、お疲れでした-

(2016年9月4日記す)

カタ―ディン - バクスター・ピーク登山 2016年8月19日

カタ―ディンMt. Katahdin(標高5,268フィート=1,606メートル)は、米国北東端のメーン州の最高峰で、バクスター・ピークなどいくつかの峰々からなる、堂々たる威容を誇る山だ。
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-インフォメーション・センターからのカタ―ディンの全容-

今日目指すバクスター・ピークBaxter Peakは、アパラチアン・トレイルの北の終点という、ハイカーたちにとっては特別な場所だ。アパラチアン・トレイル(通称AT)は、南部ジョージア州と北東部メーン州をつなぐ全長2,189.1マイル(3,522キロ)の、米国でも有数のトレイル・システムの一つだ。毎年数百人の猛者たち(約四分の一が女性)が、その全行程を踏破し「スルー・ハイカー」の称号を得る。今日は、そのATの最北端部分の5.2マイル(8.4キロ)を辿って、バクスター・ピークBaxter Peakを目指す往復10.4マイル(16.8キロ)というルート。日帰りハイキングの距離としては特に長いものではないが、頂上まで約4,200フィート(1,280メートル)も登り、しかも、途中、難しい岩登りもある。簡単な道のりではなさそうだ。緊張の面持ちでトレイル・ヘッド(TH)を朝6時45分に出発した。

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-THにある道標-

天気は、晴れ、朝の気温は摂氏12℃と良好なコンディションだ。水分3リットル、ジェル10個、塩カプセル数個を携行。トレッキングポールは、岩登りの邪魔になると考え持参しなかった。
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-道中の無事を願いつつ登録簿に記入。いつもながら少し身の引き締まる瞬間だ。-

最初の1マイル(1.6キロ)を過ぎた辺りから、傾斜がややきつくなるものの、足場はまだ悪くない。
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-ATといえば、この白のトレイル・マーク-

上るにつれて、大きめの岩が目立ってくるが、まだ森の中(森林限界よりも下)のトレイル。何となく、その先何が待っているかが暗示されるているようだが、まだ余裕の表情で、岩と戯れながら進む。
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-大き目の岩が目立ってくる-

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-足場も岩がゴロゴロし始める-

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-まだ余裕あり 1-

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-まだ余裕あり 2-

ついに、スタート後約2マイル(3.2キロ)辺りから、巨岩登りが1マイルほども続く難所に入った。背の高さを軽く超える無数の巨岩で埋め尽くされた急斜面を、白のコースマークを辿りながらよじ登っていく。まさに全身運動で、上半身の筋肉が疲れる。ただ、コースマークが、丹念にきめ細かく付けられていて、非常に助かった。
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-いよいよ巨岩登りが始まる-

実は、この後、岩登りの最大の難所に差し掛かったところで、よりにもよって局所的な突風が吹き付け、がけ下へ吹き飛ばされるかもしれない恐怖感を何度か抱くほどだった。この間、写真を撮る余裕なし。寒さを凌ぐべく、岩陰でウィンド・ブレーカーを着込む。
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-強風の中での巨岩登りが続く-

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-威圧するような巨岩の間を縫って登る-

1時間以上に及ぶ巨岩と強風との格闘を終えて、山頂に続く広大な平坦地(通称Table Land)に着いた。ホッとしたものの、帰りはこの岩々を降りるのかと思うと、少し気が重くなる。ここから約1マイル(1.6キロ)先に頂上がある。
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-Table Land 左奥が目指す頂上-

スルー・ハイカーたちに思いをはせつつ進む。ジョージア州を春に出発し、ここまで2,000マイル以上来てついにゴールが目の前に迫っている。どんな感情が湧いてくるのもだろうか。
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-丁寧につくられた階段。スルー・ハイカーたちのためのレッド・カーペットだ。-

出発後、3時間11分でバクスター・ピークに到着。標高は1,606メートルとさほどでもないが、この山頂は、北海道最北端の稚内市とほぼ同じ北緯45度54分もの高緯度に位置していることから、森林限界をはるかに超えている。したがって、眺望は最高だ。
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-米国の山には珍しい山名の標識。「ジョージア州まで2,189.1マイル」-

今日のルートは山の西側から登るものだったが、東側から登るルートもある。ただし、下の写真にあるように、山頂直前に「ナイフ・エッジ」と呼ばれる、両側が切り立った狭い尾根を通らなければならないので、我々にはやや危険と判断し、今回は西ルートをとった。しかし、頂上で遭った地元のハイカーによれば、ナイフ・エッジを通る東ルートは、我々の今日のルート(AT=ハント・トレイルHunt Trail)よりも難易度は低いのではないか、とのこと。いつか挑戦してみたい。
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-東方向、ナイフ・エッジを望む-

頂上で10分ほど休んで、下山を開始する。まずは、Table Landを快調に走り下る。
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-緩めの下りはトレイル・ランの最大の楽しみだ-

しかし、間もなく、あの気の思い巨岩のがけ下りが始まる。お尻をつけながら慎重に岩を降りて行く。少し油断すると、足首を捻ったり、最悪の場合、滑落の危険もあるので気を緩められない。
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-難しい上りは、難しい下りでもある-

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-登る時には強風で写真を撮れなかった場所。岩の絶妙な位置に絶妙な形状の鉄の取っ手が設置されている-

何とか、難所を切り抜けて少し下ると、THまであと1マイルちょっとのところに、カタ―ディン滝Katadhin Stream Fallsがある。美しい滝を見ながら小休止。
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-カタ―ディン滝-

THに午後1時12分に帰着。全行程10.4マイル(16.8キロ)、所要時間6時間27分のハイキングだった。
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-無事THに着きました-

(2016年9月5日記す)

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プロフィール

内之助

Author:内之助
マラソンは、2008年12月のホノルル・マラソンをもって、全米全州(50州+DC)でフル・マラソンを夫婦で完走。その後、トレイルでのウルトラ・マラソンを経て、今はタイムを気にしなくても良い登山やハイキングを楽しんでいる。
音楽は、中学校1年生の時に、FMで偶然耳にしたモーツァルトの喜遊曲がきっかけでクラシックにのめり込む。
読書は、ノンフィクション中心に、同じ著者のものをまとめて読む傾向あり。小林秀雄、吉田秀和、カール・ヒルティ、スティーヴン・ジェイ・グールド、内田樹、茂木健一郎など。
仕事はサラリーマン。1995年以来ニューヨーク市郊外在住。

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